監修:岩手医科大学 血液腫瘍内科 教授 
伊藤 薫樹 先生

副作用について

治療中にあらわれやすい特に注意が必要な副作用

頻度は高くないものの、特に注意が必要な副作用

低ガンマグロブリン血症

  • 多発性骨髄腫の患者さんでは、体内にある免疫の1種であるガンマグロブリンを作り出す量が少なくなっています。
  • テクベイリ®を投与すると、さらにガンマグロブリンが減少し、感染症にかかりやすくなります。

感染症

  • 多発性骨髄腫になると感染症にかかりやすくなります。
  • さらに、テクベイリ®を投与することでもそのリスクがあるため、感染症には注意が必要です。
  • テクベイリ®を投与した患者さんで、上気道感染、肺炎、敗血症、尿路感染、蜂巣炎などの発現がみられています。
  • B型肝炎ウイルス陽性の方は、ウイルスが再活性化することもあります。そのため、定期的に検査を行うことが大切です。

感染症・低ガンマグロブリン血症の主な症状のイメージ図 感染症・低ガンマグロブリン血症の主な症状のイメージ図

感染症とサイトカイン放出症候群では、同じような症状がみられることがあります。

  • これらの症状がみられたら、すぐに治療を行っている医療機関に連絡し、指示にしたがってください
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