監修:岩手医科大学 血液腫瘍内科 教授 
伊藤 薫樹 先生

副作用について

治療中にあらわれやすい特に注意が必要な副作用

頻度は高くないものの、特に注意が必要な副作用

進行性多巣性白質脳症

  • 多発性骨髄腫によって免疫が低下した患者さんに発生することがあります。

主な症状

物忘れ、歩行時のふらつき、手足に力が入りにくい、口のもつれ、動作が遅くなる

腫瘍崩壊症候群

  • 腫瘍量が多い患者さんに発生することがあります。
    多発性骨髄腫の治療により腫瘍が崩壊し、腎機能障害や体内の電解質(カリウム、カルシウム、リン)のバランスの異常などがあらわれます。

主な症状

尿量が減る、不整脈、四肢が重くだるい感じ、脱力感、動悸、全身倦怠感

間質性肺疾患

  • 息切れ、息苦しさ、咳、発熱などの症状を伴います。

主な症状

空咳が出る、階段を登ったり少し早く歩くと息が苦しくなる、発熱

  • これらの症状がみられたら、すぐに治療を行っている医療機関に連絡し、指示にしたがってください
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